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「LOST」シーズン5へ突入

アメリカで「LOST」のシーズン5が先週(だったと思う)始まった。このシリーズは日本でもすでにDVDで販売・レンタルされているので内容の説明は不要だと思うので省く。

改めて、新シリーズを観ての感想は行き当たりばったり感がさらにパワーアップしているということ。まったく、視聴者のことなんかお構いなしに話が展開していく。一体全体何人の視聴者がディテールを把握してみているかが興味津々だ。が、こんなやりたい放題の番組にもしっかり視聴者はついてきており、いまだに高視聴率をたたき出している。

番組プロデューサーも現状を把握していない感がかなりある。このまま終わってもしばらく続いても行き着く先は同じで、まだ誰もどうやって終えるのアイディアがないんではなかろうか。

「LOST」の1シーズンはかなり面白くひきつけられてしまった。イギリスのTV番組「プリズナーNO.6」とアメリカのTV番組「巨人の惑星」を足して割ってみたようなテイストで、この島には一体何が起こっているのかというミステリーが視聴者を引き込んだ要因に思える。これを軸にキャラクターそれぞれに焦点を当て何故彼らが飛行機に乗り合わせた事実関係をフラッシュバックで紹介していく方法は何か光るものがあった。

が、2シーズン目からは(どうやらプロデューサー側の意向らしいが)島の謎の存在を神秘的ミステリーではなく人為的なものだとあっさり説明し、パラノイア的世界観から、一気にわかりやすい単純な群像劇に方向転換してしまったため、緊張の糸がぷちりと切れてしまった。

にもかかわらず、視聴率が低迷していないところをみると、変更は吉に出たのだろう。このあたりが、ローラ・パーマを殺害したのは誰という謎で視聴者を釘付けにさせたのはいいものの、そのミステリーが解明されるやいなや、視聴率が低迷したカルト番組「ツインピークス」とは違う点である。

何が「LOST」の視聴者を魅了しているのかが自分には理解できない。このままでは自分自身がロスト状態である。

LOST(終わりのタイトル風に)

海外のテレビ事情 その1

アメリカに住んでいながら、何故アメリカのテレビ事情とわざと書かなかったというと、まずうちのテレビはアンテナにつながっていない。しかもケーブルや衛星も受信していない。つまり、本来のテレビとしての機能はまったくしていない。正確に表現するとそのような状態にさせていない自分がいる。

何故と聞かれたら単純に毎月の出費がかさむためと答えるのが一番妥当であろう。

それではテレビ番組を観ていないかとの質問はまったくノーでありよく観ている。如何にしてというのが通常の質問だと思うが、インターネットを通じて鑑賞していうのが実態だ。

まず、アメリカのテレビ番組はまるで、代わりに録画してくれているように、各テレビ局のサイトもしくはHULUやJOOST、SLINGのようなサイトにいけば、いたれりつくせりの状態だ。

日本のテレビの状況はというと、違法、合法の議論はこの際おいておいて、各サイトで十分すぎるほど、よいラインアップになっている。

こんな状態にいると人間の欲というのは恐ろしいもので、じゃあ他の国の番組も観たいという欲求が沸きあふれ、気づいたら、いつの間にかイギリスやカナダ、その他の国々の番組が手に入っている。

その中で今、一番注目しているのが英国BBCが制作した「DRAGON’S DEN」という番組。現在6シーズン目という比較的人気のある番組で、しかもこの番組の元ネタが実は、以前日本放送(NTV)系列で放送していた吉田栄作司会の「マネーの虎」である。番組の内容は実際の投資家を4~5名集めて、その投資家の前で志願者が自分のビジネスプランや商品をプレゼン、目の前の投資家を納得させ、彼らに新規事業及びビジネスチャンスに必要な希望額を投資させれば成功。ただし、一円でも希望金額に満たさないのであれば不成立となる。

オリジナル日本版もそれなりに楽しみにして観ていたけど、イギリス版の方がはるかに面白い。その一部始終は次回へ。