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Your 20 Films

Your 20 Films:辻田晃行 映画作家

  1. DIAMONDS OF THE NIGHT:「邦題不明 」(1963)(旧チェコスロバキア)
    全編セリフなし。映像と編集テクニックは秀逸。しかも、これらの技術面が見事に映画の内容にマッチしている。時として天才は一般には認められないとは正にこの事。
  2. MAD MAX 2:マッドマックス2(1981)(オーストラリア)
    今観てもアクションにダレがない。テーマとスタイルが見事に開花した逸品。
  3. DAWN OF THE DEAD:ゾンビ (1978)(アメリカ)
    一連のゾンビ映画のなかではピカイチ。軽視されがちなジャンルではあるものの、ショッピングセンターをアメリカの消費社会のシンボルとする感性はやはりゾンビの父ロメロ。脱帽。
  4. WOMAN IN THE DUNES:砂の女 (1964)(日本)
    勅使河原の前衛的アプローチと安部公房の見事な脚本とで完成された作品。まるで生きているかのようなフィルムのザラツキ感を利用した砂の表現は一見の価値あり。
  5. RAZORBACK:レイザーバック (1984)(オーストラリア)
    この映画がきっかけで映画の世界に首をつっこんでしまった。内容はたわいもない動物パニックモノ。いわゆる、ジョーズの亜流の一本。出来もそこそこ。何がすごかったかというと、ミュージックビデオのスタイルを映画に取り入れたことだ。当時、観たこともない画はかなり新鮮さがあった。
  6. SOLE SURVIVOR:「邦題不明」(1983)(アメリカ)
    まさしくB級映画。ストーリーよりもなんともいえない雰囲気が好きである。ちなみに撮影場所はロサンゼルス。
  7. OLDBOY:オールドボーイ (2003)(韓国)
    おそらく今後、パク・チャヌクからも韓国映画界からもこれだけエネルギッシュで斬新な映画は出現しないと思う。異質な映像センスと他の韓国映画では見られなかった音楽の使い方。少なくとも自分の中の韓国映画への固定観念を完全に覆した一本。21世紀のアジア映画を代表する映画であることは間違いない。
  8. MEMENTO:メメント (2000)(アメリカ)
    やられた!と思わされた作品。ストーリーの終わりから始まり、ストーリーの最初で終わる時間軸が逆転の構成にもかかわらず、グイグイと映画に引き込まれてしまうのである。クリストファー・ノーランの時間軸の表現は共感できるところがある。強引である箇所はなくもないが。
  9. CONVERSATION:カンバセーション盗聴 (1974)(アメリカ)
    コッポラの傑作。小粒でありながら、演出、構成、音楽そして最後のどんでん返し的プロットといい完璧。ただ夢のシーンはちょっと安っぽいかも。コッポラなりのアントニオーニの「欲望」のオマージュだが、個人的には本家よりも好きである。
  10. CITY OF ZERO:ゼロシティ (1990)(旧ソ連)
    ペロストロイカ直後の映画だけあり、なんとも形容し難い不思議な映画。カフカ的といってしまえば安直かも知れないが、雰囲気はまさしくカフカの「城」である。
  11. ROSEMARY’S BABY:ローズマリーの赤ちゃん (1968)(アメリカ)
    「チャイナタウン」以前のポランスキーの傑作。限られた環境での恐怖の盛り上げ方をここまで巧みに操る監督はそうはいない。
  12. HIROSHIMA MON AMOUR:二十四時間の情事 (1959)(フランス)
    ドキュメンタリーとフィクションが交差する。記憶と現実が交差する。同時に時間も交差する。観た後の不思議な感覚は、複雑に入り組んだ交差の影響に違いない。
  13. LE DERNIER COMBAT:最後の戦い (1983)(フランス)
    リュック・ベッソンの第一作作品。イマジネーションあふれる作品。今のベッソン映画に見られるシャープなアクションはないが、興味深い作品であるのは間違いない。最初この映画を観た時は「この監督は来る」と思ったがまさしくその通りになるとは。
  14. LEMONADE JOE:レモネードジョー (1964)(旧チェコスロバキア)
    センス・オブ・ワンダーとはこの映画のためにある言葉だと思う。チェコ人の西部劇へのあこがれと勘違いが大いに溢れるコメディ。それでいて、シネマ的ギャグも満載。必見。
  15. LATE AUTUMN:秋日和 (1960)(日本)
    「彼岸花」だろうが「秋刀魚の味」であろうが小津の映画は金太郎飴みたいなもので、どれでもよいのだが、強いてあげればやはり「秋日和」になると思う。この日本的空気感をセルロイド上に表現できたのは小津のみである。削ぎ落とされた日本美学の金字塔だろう。
  16. ELEMENT OF CRIME:エレメント・オブ・クライム  (1984)(デンマーク)
    世界観や雰囲気づくりの視点から見ると見事。しかもこの映画がトリアーの初監督作品。彼の最近の作品は、ナルシスト的要素が全面に出ているがこの頃は若干控えめ。ヨーロッパの時間はよどんでいる。
  17. A SHORT FILM ABOUT KILLING:殺人に関する短いフィルム (1988)(ポーランド)
    人生において上昇していく人間と下降する人間があるひとつの殺人事件で出会い、それぞれの人生に影響を与えていく過程を描く。ドキュメンタリー的手法を用いてフィクションというよりは現実を描こうとしている。その世界には奇跡は存在しない。冷ややかな現実があるのみ。
  18. DRIFTING CLOUDS:浮雲 (1996)(フィンランド)
    カウリスマキの傑作にしておそらくは唯一のハッピーエンディング。フィンランドに暖かな日差しが差し込んだ感じのエンディングは少しほろっとくるかも。あくまでもコメディであることを忘れずに。
  19. THE TENANT:テナント (1976)(フランス)
    ポランスキーの怪作。自分が狂っているのか他人に狂わされているかが明確にされないままストーリーは展開する。なるほどこれはこけた理由はわかるが、出来は素晴らしい。パラノイア的世界を描かせたら彼にはかなわない。またブラックな笑いのツボもよく心得ているのがにくい。
  20. VAMPYR:吸血鬼 (1930)(デンマーク)
    神秘の空気に包まれた映画で、恐怖映画というよりは幻想映画。黒の代わりに白色で非現実感を作り出せているのは素晴らしい。サイレント映画のため一般受けはしないかもしれないが是非大画面で観たい一本。